回心誌

世の中わがんね

ピーター・ウェーバー『終戦のエンペラー』


『終戦のエンペラー』予告編 - YouTube

7/27公開だそうで、見に行くかどうかは分かりませんが、一応。

宮台真司はTBSRADIOで「昭和天皇以外の軍人官僚、その他の政治家がいかに唐変木かがよく分かる映画」としていますね*1


 2013年8月5日追記

日本で流されているものと予告編がずいぶん違いますね.


'Emperor' Trailer - YouTube

 


一方、町山さんは苦言。やっぱり映画を見るだけじゃなくて調べないとなあ。


町山智浩 終戦のエンペラーを評価 ネタバレ無 - YouTube

町山:

良くないのはね、つい最近日本で公開が始まった終戦のエンペラーっていう映画のほうが良くないですよ。

山里:

あ、そうですか!

町山:

あれ良くなくてね、マッカーサーが日本に来て第二次大戦で日本が降伏したから、昭和天皇戦争犯罪人として裁くかどうかを調査することになるっていう話なんですよ。

ボナー・フェラーズっていう実在の人物が調査するっていう話でボナー・フェラーズが主人公なんですけど、原作が日本のノンフィクションで非常にすぐれた本なんですけども、『陛下をお救いなさいまし ―河井道とボナー・フェラーズ』っていうノンフィクションがあるんですね。これが原作です。

河井道さんって言う人はね、恵泉女学園っていうミッション系の女学校がありますけど、それの創始者の人ですね。戦前アメリカに留学してて、クリスチャンなんで、で、日本とアメリカの戦争をなんとか防ごうとしたり、昭和天皇に対する神格化も危険だって言って反対した人なんですけども、その人にフェラーズが会いに行くんですよ。昭和天皇を戦争責任で処罰するべきかどうかって聞きに行くんですけど、そしたら河井道さんはこう言うんですよ。

天皇陛下を処刑するというなら私が死にますって言うんですよ。陛下が殺されるようなことがあったら、日本ではアメリカを許さないでしょう。大変なことになりますよ、と言われたんで、昭和天皇を処刑することをやめたんですね。マッカーサーも。

っていう話が、これが実話なんですけども、ところが映画版の終戦のエンペラーには、命をかけて天皇を守ろうとした河井道さんは出てこないんですよ。これ酷いですよ。原作のタイトルにもなってるのに出てこなくて、フェラーズって男と架空の日本人女性のラブロマンスにしちゃってるんですよ。

山里:

その、ラブロマンスの結果日本が救われたみたいな感じになっちゃった……?

町山:

みたいな感じにしちゃってて、これがハリウッド流の改竄なんですね。

 

 

う~ん.こうなると,映画観るより本を読んだ方がいいと思えるなあ.まあ,別物として楽しむというのもあるか…….

 

陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ

陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ

 


他にも脚色があるらしい.