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回心誌

世の中わがんね

山本太郎、天皇の政治利用

山本太郎参議院議員天皇陛下に「手紙」を渡したという。

天皇を政治パフォーマンスに動員しようとする行為であり、政治利用である、という批判はまず全面的に正しいと思う。
ただ、所詮は無所属の参議院議員であり、政治的権力は非常に弱く、その意味で例えば閣僚や政権与党が利用するとは意味が異なる。国会に多様性をもたらす意義が参議院にはあるので、そのことを念頭に置けば理由に辞職を迫ろうとは思わない。批判は結構だが、辞職を迫れば民意を蔑ろにすることにつながる。

天皇陛下に直接手紙を渡すなど不届き千万だとか、昔だったら即逮捕だとかいう批判は的外れも甚だしい。政治利用をしてはならないのは天皇を愚民洗脳ツールとして動員すると民主主義が崩壊するからだ。不敬である云々の批判はむしろ聖なる天皇を祭り上げる政治利用につながる。礼儀がなっていないというのは細事にすぎない。

今回の手紙は日本国憲法ないし誓願法に規定された誓願にあたるのだろうか。
もし誓願であるならば、誓願法によって規定された通り、内閣に提出するべきだろう。ただお伝えしたいことがあるというだけでは誓願にはあたらないわけだが、結局は中身を見ないことには分からない。
いずれにしても法的にどうかというのもあまり重要ではない。パフォーマンスとして機能することは確かなので、批判は免れない。
「政治利用ではないか」と話題になった事件としては他に

最近だと

  • 2013、安倍内閣、「主権回復の日」の政府式典で、天皇陛下への万歳三唱
  • 2013年、安倍内閣、IOC総会での久子さまのスピーチ(宮内庁長官が難色を示す)

いずれも閣僚、内閣が問題視されているのであって、今回のように一国会議員が問題視されるのは異例といって良さそう。

さて、先述の通り、マナーの問題として捉えるなどは愚の骨頂であるわけだが、この問題にどう対応するかで、民主主義と天皇制への理解度が測れる。

下村博文文部科学相:(天皇の)政治利用そのもので、議員辞職ものだ

古屋圭司国家公安委員長国会議員として常軌を逸した行動だ。国民の多くが許されざる行為だと怒りをこめて思っているのではないか

新藤義孝総務相:皇室へのマナーとして極めて違和感を覚える。国会議員ならば、新人とはいえ自覚を持って振る舞ってほしい

稲田朋美行政改革担当相:(天皇陛下には)良識ある態度で臨むべきだ

谷垣禎一法相:天皇陛下を国政に引きずり込むようなことにもなりかねない

安倍晋三首相:あれはないよな

脇雅史参院幹事長:自らが身の処し方を考えるべきだ。自分で身を処しないなら、辞職勧告も考えるべきだ

石破茂自民党幹事長:見過ごしてはならないことだ

井上義久公明党幹事長:極めて配慮に欠けた行為だ

橋下徹日本維新の会共同代表(大阪市長):日本の国民であれば法律に書いていなくてもやってはいけないことは分かる。しかも国会議員だ。信じられない

松原仁民主党国対委員長:到底許されない