天然ウランから精製した黄色い粉末をイエロー・ケーキと呼ぶらしい。
ドキュメンタリー映画『イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘』を観た。
映画では最後まで具体的な危険性や問題の核心部分には触れなかった。原発という巨大な産業の川上、つまりウラン採掘がどのように展開されているかを描いている。このスタンスは、宮台真司がよく言う「原発をやめるのではなく、原発をやめられない社会をやめる」とよく似ている。つまり、仮に何か危険や問題があったとして、そのことを理由にストップできる仕組みが整っているだろうか?という問題意識だ。
映画の説明については下記サイトが詳しい。
環境に重大な影響を与えうる産業について、通常の土地所有の概念を適用するのは間違っていると思うのだ。例えば、J・ベアード・キャリコットは『地球の洞察』で土地は部族で共有するものだというポリネシア人の所有概念を紹介している。
また、環境に重大な影響を与えうる産業について、市民が監視できるようにするべきではないか。
今回の福島原発事故で避難指定区域となった地域の住民にどれほど事前説明があっただろうか。1000年に一度程度の頻度を想定外とするのも私には理解できない。単純計算でおよそ10年間に1%だ。
- 作者: J・ベアード・キャリコット,山内友三郎,村上弥生
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本
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