オスプレイが危険だと言うのは、誤解に基づいていた批判ではないかとは思っている。でも、沖縄県の状況をよく調べもせず、危険性についてちゃんと調べろよと沖縄県の反対意見をあざ笑うことは、私にはできない。
前にもブログに沖縄と米軍基地の問題について取り上げた*1。
そもそも、なぜオスプレイがここまで取り上げられるのか? 多分そのヒントがこの記事にある。
次に、マル激は、建築家ながら平和運動家として長年にわたり独自の活動を続けてきた真喜志好一氏の那覇の事務所を訪れた。真喜志氏は辺野古に新たな海兵隊の基地が建設された時、米軍はそこにオスプレイという新型の航空機を配備する計画があることを、独自の調査で突き止めた。しかし、真喜志氏がその事実を明らかにした直後に、その情報は米国防総省のホームページから削除され、実際には今日にいたるまで、米側からも日本政府側からも、オスプレイの配備計画は発表もされていないし、確認もされていない。しかし、オスプレイはこれまで事故が多く、騒音も従来のヘリコプターよりも大幅に大きくなるため、オスプレイ配備が事前に明らかになれば、沖縄で大反対運動が起きることは必至だ。そうした重大な事実を隠したまま、今も続く「普天間の代替地探し」の虚構に、沖縄の人々はとうに気づいていると真喜志は言う。
真喜志氏はまた、米国防総省は既に1960年代から辺野古に軍港を含む大型の基地を建設する計画を持っており、この「普天間基地移設計画」は、米側から見れば、老朽化した普天間をかねてから希望していた辺野古の新しい基地へと差し替える良い機会に過ぎない、と指摘する。にもかかわらず、日本政府はこれを、危険な普天間基地の返還を実現するためのやむを得ない代償として国民に説明してきた。
真喜志氏は更に、沖縄本島北部の東村高江で進められている米軍ヘリパッド建設も、オスプレイの練習施設になることを、豊富な資料をもとに説明する。
つまり、沖縄米軍基地にオスプレイが導入されることは当初はスクープだったのだ。それが今でも大きく取り上げられるひとつの原因なのではないかと思う。
沖縄に負担を押し付けすぎていることは確かだ。それに反対する声の中におかしなものがあったときに、自らが負担を押し付けていることを顧みずワーっと叩くのは、浅ましい。
この記事の動画がニコニコ動画にあったので、掲載する。
どうもこの問題は米中日の関係として広くとらえる必要がありそう。
アメリカには日本に基地は必要なくても、日本は必要としている、というのはどれくらい本当なのかな。で、抑止力としてどれくらい働いているのかな。
例えば、保守政党が中韓との関係を悪化させることで票を手に入れる。しかし、関係悪化は軍備の後ろ盾があってできる。とか色々考えてしまう。