Gunosyというアプリは、独自のアルゴリズムによって、使えば使うほど賢くなって「あなたに合ったニュースを」届けてくれるのだと。
キャス・サンスティーンは『インターネットは民主主義の敵か』で、まさにそういう利用者の好きな用にカスタマイズできる新聞Daily meを批判している。
消費者の観点からみれば、消費者がより気持ちよくなるようなニュースを配信し続ければ良いだけのことなんだろうが、本当にそれでいいのか?
むしろ民主主義を支える市民の観点からは、自分からは敢えて欲しがらないような情報にこそ価値があるんでないか?
アプリが利用者に合わせて賢くなったとしても、利用者が賢くなるとは限らないのだ。
- 作者: キャスサンスティーン,Cass Sunstein,石川幸憲
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 単行本
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