回心誌

日々是回心

キーボード Keychron K1 SEを買いました。

買いました。

(アマゾンリンクはUS配列ですが、自分が買ったのはJIS配列です)

キーボード買い換え検討

もともと使っていたキーボード

PC周りを色々と整えてたりするんだけど、キーボードは2年ほど前に購入した数千円のものを使っていた。

特におススメということでもないが、全く使えないというほどでもない。一応紹介しておくと、以下のもの。
iClever ゲーミングキーボード 赤軸 テンキーレス 日本語配列 有線 91キー メカニカルスイッチ LEDバックライト Windows XP/Vista / 7/8/10対応 G01

が、まあ購入時に対して検討もしなかったため色々と不満も出てきたので、新しくキーボードを買うことにした。
上のキーボードの不満点を挙げると…

  • 赤軸を使っていたが、打鍵感が微妙。スコスコ感というか。音も別に静かってわけでもない。趣味レベルでコーディングすることもあるんだけど、なんか微妙。
  • 有線。取り回しが悪い。テンキーレスなのでフルサイズよりは小さいと思うが、余白部分も多くてちょっとサイズでかい。ってのもあって取り回しが悪い。自宅で使うPCにはテレワークで使う社用ノートPCと自宅デスクトップPCがあるが、仕事が終わったらキーボードを取り出して自宅PCを触り、朝仕事が始まったらキーボードをどかして社用PCを取り出す、みたいなのが面倒くさかった。
  • 光る。光り方が派手。消すこともできるが、起動しなおすとリセットされるので、起動のたびに消す必要があって面倒くさい。結局消さずに使ってた。
  • なんとなくゲームPCを自作したからゲーミングキーボードと銘打たれているものを買ったけど、別にFPSでキーボード使わないからゲーム用途の機能は不要。(このキーボードにはゲーム用途の機能はマクロ機能くらいしかなかったけど)

といった感じ。

検討ポイント

打鍵感

打鍵感の評価が高いものを選びたい。
本来であれば店頭で確認するのが一番だが、出不精だし時間をかけたくもないので、ネットでいくつか動画を見て評価を確認することにした。

レイアウト(配列)

レイアウトの判断ポイントとしては以下がある。

  • US配列(英語配列)/JIS配列(日本語)
  • フルサイズ/テンキーレス
    • さらにテンキーレスの中に、80%、75%、70%、65%、60%といった選択肢がある

レイアウトについては以下の記事がわかりやすかった。
キーボードの選び方|知っておきたいレイアウト(キー配列・物理配列)について

個人的な話になるが、私は仕事柄客先のパソコンを触ることもある。
US配列や60%キーボードも適切に設定したうえで慣れれば使えるようになるとは思うが、慣れすぎてしまうと客先のキーボードを触るときに効率が落ちてしまう。

ということで、JIS配列かつテンキーレスの80%または75%を検討対象としていた。
……が、75%のJISレイアウトは、どの製品もEnterキーの下あたりがかなり無理やり詰め込みになっていて、実用的なのは80%だけだな、ということに後で気づいた。

有線/無線

基本的には無線のほうが高くなる。
無線にもBluetooth接続と、USBドングルをPCに挿して使うやつがある。
有線の場合は普通USB。
無線でも充電は必要なので、定期的にUSB-C接続が必要になる。充電の持ちは製品によってかなりバラツキがある。


今回の買い替えで一番大事なポイントなんだけど、自宅デスクトップPCと社用ノートPCを切り替えられるようになっててほしい。
仕事の時は社用PCに接続、仕事が終わったら切り替えて自宅PCに接続、という使い方がしたい。
自宅PCとは有線接続でも無線接続でもいい。
で、社用PCとは無線でつながる感じ。
また、私用でMacbookも持っているので、それともつながるとなおいい。
ということで、有線+無線1台と接続できるか無線で2台と接続できて簡単に切り替えられるのが最低要件で、さらにもう1台無線でつながるとなおよい。

基本的には持ち運ぶことは無いので、充電持ちはあまり要らない。

キー

まず、スイッチの種類が色々ある。
とりあえずメカニカルスイッチにはしたい。

で、メカニカルスイッチには「軸」という選択肢があり、軸の種類によって感触とか音が変わる。
主なところは青軸、赤軸、茶軸。
青軸は感触はいいけど音がうるさいらしい。
前のキーボードは赤軸だったけど、スコスコで好きになれんかった。
ってことで茶軸にした。
初心者はとりあえず茶軸がオススメらしい。
それ以外にもめっちゃいろいろあるけど、とりあえずはそんな感じ。
キースイッチの種類とCHERRY MX スイッチについて - 株式会社アーキサイト

キーキャップの高さもいくつか選択肢がある。元々使ってたのは普通くらいかな。
社用PCはノートパソコンで低めなので、あまりギャップが出ないように低めにしとこうかな、くらい。
段ごとにどんな高さ、角度にするか、というのも色々とあるらしく、以下が詳しい。
キーキャップについて - 株式会社アーキサイト

まあ、あまりこだわりなし、というかよくわからん。
素材とか印字の仕方も色々あるけど、マジで分からんしどうでもいい。


キーを取り換えられる(ホットスワップと呼ぶ)製品もある。
買ってみて打鍵感とか音が好みに合わなかったら変えれたほうがいいかな・・・くらいの感じ。

マルチメディアキー

マルチメディアキーというのは、音量調整やミュート、音楽・動画等の再生/一時停止などの操作を行えるキーである。
で、Functionキーと一体化していて特殊キーと同時押しするパターンと、独立したキーやボタンになっているパターンがある。
音量調整をキー入力でなく、ノブやローラーで直感的に操作できる製品もある。


ノブとかローラーはあったらうれしい、けど、優先度は低いかなあ。
独立キーはその分スペースを取るので、むしろ無いほうがいい。

ゲーム関連機能

最近はゲーム関連の技術・機能が新しく出てきて群雄割拠状態。
元々は東プレの静電容量無接点方式でしか押下深度の連続値での検知はできなかったが、磁力で検知するホール効果センサーがキーボードに導入されて、アクチュエーションポイント設定やラピッドトリガー機能付きの製品が次々開発されている。
けど、まあキーボードでガチな対戦ゲームはしないから要らんかなあ。

PCキーボードに新構造の製品続々、基本3方式以外の光学式や磁石式は何が違う? | 日経クロステック(xTECH)

  • ラピッドトリガー(東プレ製品ではダイナミックモードという名前らしい)
  • ダイナミックキーストローク
  • アクチュエーションポイント設定
  • Nキーロールオーバー
  • 全キー同時押し、アンチゴースト
  • キルスイッチ
  • 高ポーリングレート

検討製品

(12/27追記)
製品の候補を探す際、メーカーウェブサイトのフィルタリング機能や、製品カテゴリー別の一覧などを利用した。

が、候補検討時点では気付いていなかったフィルタリングの漏れ、カテゴリーの漏れがメーカーウェブサイト側にあったため、JIS配列テンキーレス、ワイヤレス等のカテゴリの全てを網羅して検討できていない点には注意いただきたい。

例えばLogicoolのSIGNATURE K855などはJIS配列テンキーレス、ワイヤレスで、今回検討するべき製品であったが、メーカーサイトで「ワイヤレス」などにチェックをいれてフィルタリングすると除外されて漏れてしまった。

せっかくいい製品があっても、こんなことで検討から外れるのはメーカーにとっても本意でないだろう。実に残念だ。


ARCHISS

無線で80%または75%レイアウトの製品がなく、今回は対象外。
有線ならありかも。
Maestro - ARCHISS メカニカルキーボード - 株式会社アーキサイト

Keychron

JIS配列、75%または80%レイアウトだと以下が対象になる。

大体どの製品も茶軸は選択可能っぽい。

Keychron Q1 QMKカスタムメカニカルキーボード(日本JISレイアウト)

アマゾンリンクはUS配列。アマゾンだとUS配列しか見つからなかった。KopekストアにはJISレイアウトもあった

ってこれ有線しかないじゃんか。
この製品に限った話じゃないけど、非対応だとしても非対応とデカデカと書くことは無い。
調べるのが面倒くさいが、他の製品はワイヤレスなら明確にワイヤレスと製品名に書かれている。

Keychron K1 SE ワイヤレス・メカニカルキーボード

ワイヤレスで、ロープロファイル、有線無線両方対応。
他製品と比べると、製品専用ソフトウェアでのキーリマップはできないっぽいね。
物理スイッチで有線と無線の切り替えができる。
さらに、3台の機器と無線ペアリング可能で、Fn+数字(1~3)キーで切り替えできる。
物理スイッチでWindows/Macの切り替えできるのも地味に嬉しい。

Keychron K3 超薄型ワイヤレスメカニカルキーボード(日本JIS配列) - バージョン2

矢印キーの配列がかなり特殊で、横一列に並んでいる。

使いづらそう。
メールなど文章を書く時も辛そうだし、仕事でExcelを使うことも多いので、これは無理かな。
Q1のJISレイアウトは矢印の配列は普通だけど、代わりに右Shiftが小さい。
右Shiftが小さいほうがマシかもなあ。

Keychron K8 Pro QMK/VIA ワイヤレス・メカニカルキーボード(日本JIS配列)

レイアウトや無線機能などはK1 SEと同じで、違うのはQMK/VIAでのキーリマップができるのと、キーがロープロファイルくらいかな。
値段的にもK1 SEより高め。

K1 SEの高さはフロント(キーボードの手前側)17mm、リア(奥側)22mm。
K8 Proの高さはフロント35mm、リア42mm。


ロジクール

ロジクールは汎用的なキーボードとゲーミングキーボードとでブランディングを分けていて、探しづらかった。

汎用キーボードではテンキーレスJIS配列、メカニカルキー、ワイヤレスの製品は以下のみ。

ゲーミングブランド(Logicool G)だと以下のものがテンキーレスでワイヤレス接続可能。
バグっぽいけど、製品一覧でフィルタリングするとなぜかG913 TKLが候補から勝手に外れる。
どれも価格は3万円前後。

MX MECHANICAL MINI

Bluetooth接続に加え、Logi BoltレシーバーというUSBドングルで接続することができる。最大3台と接続可能。
USB-Cで充電できて、最長10か月電池が持つらしい。すごい。(けど、つなげっぱなしで使うから別にそんなに無くていい)
高さはキーキャップ含め26.10mmで低め。

キーレイアウトは75%レイアウト。右Shiftがちっちゃいタイプ。

正直あまり意識はしていないけど、右Shiftは全く使わないこともなさそうな気がする。
が、Enterの下にShiftがあると思って押したら上矢印キーで誤爆しそうな気もする。

この辺りで、正直75%キーボードは80%キーボードに比べてメリットはあまりない気がしてきた。

G913 TKL

高さは22mmのロープロファイル。右上にローラーがついてて便利そう。

Bluetooth接続に加え、USBドングル(LIGHTSPEEDワイヤレスという低遅延仕様のもの)で接続できるらしい。
複数機器と接続を切り替えることができるのか?よくわからんかった。
1台はBluetooth接続しておいて、もう1台はUSBドングル、みたいなこともできるのか?
マニュアルで確認しようとしたけど、購入してユーザー登録しないとマニュアル見れないっぽい。
うーん。やめておこう。

G715


高さ: 37.2mmで普通のキーボードって感じの高さ。

色とかカスタマイズしておしゃれにできるよってコンセプトの製品らしい。

肝心の無線機能だけど、製品間の切り替えがどうできるのかがよくわからん。
なんとなくできそうな感じはある。

反応性に優れたLIGHTSPEEDワイヤレス接続で、安定したプレイを維持。1つのボタンを使ってBluetoothモードに切り替え。(中略)または有線モードを使用。

PRO X TKL

G715より高いけど、なにがどう違うのかはよく分からない。
こちらには「1msのレポートレート」との記載があるがG715にはない。そのあたりのゲーム機能の違いがありそう。

接続切り替えについては問題なさそう。キーボード上部のスイッチで切り替えができるっぽい。
Logitech G PRO X TKL LIGHTSPEED Wireless Keyboard UNBOXING - YouTube

東プレ

カニカルではないんだけど、まあ一応含めてみた。

東プレはキーボード以外のものを含めてPC周辺機器をREALFORCEというブランドで販売している。
キーボードはさらに「R3キーボード」「R3Sキーボード」「GX1キーボード」の3つのシリーズに分かれている。

このうちR3S、GX1は無線接続に対応しておらず、無線接続できるのはR3のみだ。

R3キーボード

製品一覧画面でフィルタリングできるので、「サイズ:テンキーレス」「Win/Mac:Win」「接続方式:ハイブリッド」「レイアウト:日本語」でフィルタリングした。
キー荷重が30g、変荷重、45gの3種類、さらにそれぞれについてブラック、ホワイトの計6製品に絞られた。


製品 : REALFORCE / R3HC11 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰
製品 : REALFORCE / R3HC21 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰
製品 : REALFORCE / R3HC12 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰
製品 : REALFORCE / R3HC22 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰
製品 : REALFORCE / R3HC13 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰
製品 : REALFORCE / R3HC23 | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰

スペック表を見比べてみたが、色とキー荷重、キー印刷以外に違いは無さそうだ。

製品の特長は個別の製品ページより、製品シリーズのページを見たほうがわかりやすい。
製品 - R3 キーボード | REALFORCE | 日本製プレミアムキーボードの最高峰

無線接続および切り替えについては可能であると明記がある。

ハイブリッドモデルでは、Windows パソコンだけなくスマートフォンタブレットなど最大4つの機器とマルチペアリングで接続して随時切り換える事ができます。

東プレ独自の技術である静電容量無接点方式は採用されており、専用ソフトウェアでアクチュエーションポイントの設定変更が可能らしい。
ただ、ラピッドトリガー(ダイナミックモード)にはこのシリーズは非対応。

PFU


ちょっと前にHHKB Studioが発売されて話題になっていた。
慣れたらかなり便利そうだけど、StudioはUS配列の60%で、日本で一般流通しているキーボードとギャップがありすぎる。
このキーボードだけ使う覚悟がないと難しそう。
一応「Happy Hacking Keyboard Professional JP」というJIS配列のものもあるけど、まあ60%って時点でなあ。

結論

で、タイトルにもある通り、Keychron K1 SEを買いました。

ちなみに、Amazonリンクから買ってくれると私はうれしいが、クーポンとかキャンペーンで買ったほうが得。
けっこう頻繁にやってるっぽい。

色々検討ポイントはあるんだけど、まず東プレとかLogicoolのゲーム用途の機能は基本的に不要。
もしFPSゲームで本格的にキーボードが使いたくなったら、自分は選択肢の多いUS配列で選ぶと思う。
そうなると東プレ、Logicoolに比べてKeychronは値段が安い。
一方でKeychronについてはYoutubeとかでレビューを見る限り、打鍵感には満足できそう。
80%レイアウトでもスペース的には問題はない。
で、できればロープロファイルがいい。
というあたりを考えて、Keychron K1 SEにきめた。


ホットスワップ対応のものにしたので、飽きたら青軸とかも試してみるかも。

所感

で、今日届いて、この記事はKeychron K1 SEを使って書いてます。
とりあえずの感想としては、打鍵感は満足。この手の高いキーボードは初めてなので、他と比べてどうかというのはよくわからない。


技適マークが最初見つからなくて「あれ?」と思ってたけど、裏面のシールにめっちゃちっちゃく書いてあった。

総務省で検索したものとも番号一致してて問題なし!
https://www.tele.soumu.go.jp/giteki/SearchServlet?pageID=jg01_01&PC=210&TC=N&PK=1&FN=200422N210&SN=%94F%8F%D8&LN=40&R1=*****&R2=*****


手持ちのWindowsデスクトップPCと有線で接続した。
PC側はUSB-A、キーボード側はUSB-Cでつながる。

MacbookともBluetoothで接続。
接続方法は付属のクイックスタートマニュアルに書いてあるが、Fnキー+1を長押しするとペアリングできる。
マニュアルはWEB参照も可能。
https://kopek.jp/kopek_dev/wp-content/uploads/2022/10/K1SE-manual_JP.pdf

無線、ケーブルの切り替えは左上背面のスイッチで行う。
切り替えてから使えるようになるまでは3秒くらいラグがある。


WindowsモードとMacモードで切り替えができるようになっている。
Windowsモードだと、optionキー/commandキーがそれぞれwindowsキー/altキーとして機能する。
キーキャップもWindows用のものがあるので、付け替えもできる。
付け替えには付属の取り外し器具を使う。
食べ物のソースとかで汚れても取り外して掃除できるのはありがたいかも。

買ってみてちょっと思ったのは、右にもAlt/Windowsキーがあるけど、これ使わないよなあ…。
通常のWindows向けJIS配列だと、この辺りは「カタカナキー」とか「アプリケーションキー」になっている。
まあ、どちらにしても自分はほとんど使わないけどね。
キーリマップはできないので、右のキーを割り当て直したい人はちょっと微妙かも。
試してはないけど、Windows側のソフトでキーリマップしようとしても、左と右のWindowsキーに別のキーをマッピングするのはできないんじゃないかな。
QMK/VIAに対応したK8 Proだったらファームウェアレベルで書き換えるので、その辺のリマップもたぶんできると思うけど、K1 SEは未対応。


とりあえず今はそんな感じ。
自分の欲しい機能や打鍵感が実現できて、十分満足してます。
また気になることがあったら更新するかも。