所感(ほぼネタバレなし)
SF小説を読み進めるような面白さがあった。
J・P・ホーガン『星を継ぐもの』が近い。
途中までは!
途中までは(運が味方したのもあり)サクサク進んでた。
でも最後、どう進めていいか分からなくなって、ネットで攻略情報調べて興ざめ。
ラストの「宇宙の眼」も何が起きてるのかよくわからず終了。
いや、面白いんだよ。いろんな賞取ったりしてるだけのゲームではある。
でも面白いだけに操作性の悪さとか攻略の理不尽さが気になっちゃう。
よほどのゲーム好きが暇人になら勧められるけど、そうじゃないと積みゲーになるリスクすらある。
すごく惜しい。それが無ければ完璧なゲームなのに!
ネタバレあり・攻略について(詰まったところとか)
これ、攻略情報調べずに全クリできたらメッチャ達成感あるだろうけど、一方で、かなり時間かかっただろうし理不尽な気がするし、全く攻略情報見ずに頑張る価値があるのか疑問。
いろんな紹介記事で、あえてネタバレを排して紹介してくれてたので、自分もそれを汲んでできるだけネタバレとか攻略を見ずに頑張ってきたけどね…。
一番つまったところ
俺自身が特に詰まったし一番理不尽だと思ったのは、灰の双子星のコアに行く方法。
クリアした人なら分かると思うけど、これが分からないと絶対にクリアできない。
灰の双子星って、ループ時間(22分)の終わりぎわに砂嵐が止まるんだよね。俺は最初にコアに行けたのが砂嵐が止まってからだった。
で、そういう方法があるんだけど、この方法は罠で、これだと船にワープコア届けるのに絶対に間に合わない。
でも、一度行く方法があるのに他の方法を思いつくのは結構難しい。しかもそれが結構力技だとなおさら。
正しい(かつ簡単な)方法は、偵察機をワープ地点に置いておいて、偵察機がワープするタイミングで自分が偵察機に接触して一緒にワープする方法なんだけど、こんなの思いつかないっすよ・・・。結局調べて知った。
その他の難しかったポイント(運良く見つけた攻略)
他にも、自分が運が良かったから行けたけど、運が悪かったら一生詰まってたな〜というのがいくつかある。
- 「脆い空洞」の「量子知識の塔」
塔自体が崩れてブラックホールに吸い込まれた後に、自分もブラックホールに吸い込まれてホワイトホール側の宇宙空間で調べることができた。
これはもう狙ったわけじゃなくて、脆い空洞であっちこっち行っててたまたまブラックホールで吸い込まれた先になんか量子知識の塔があった、って感じ。でも時間ギリギリだったし、かなり焦ってたから内容は全く入らなかった。 - 「太陽ステーション」
「灰の双子星」から太陽ステーションにワープするための塔があるんだけど、サボテンだらけで近づけない。でも、灰の双子星は砂の地面が徐々になくなっていく(下がっていく)ので、塔の中に入れて、かつ地面がサボテンより上にあるタイミングがある。
自分は全く狙ってなかったけど、ふらふら歩いてる時にたまたまその場面に遭遇してワープできた。
ネタバレあり・考察
あってるかどうか全然わからんけど、ストーリーのおさらい。
まず、Nomaiが来て定着するまで
- Nomaiは外の星系から「宇宙の眼」の信号を追って宇宙船でやってきた。
- しかし、星系に着いた後、「闇のイバラ」のよくわからん植物に宇宙船が飲み込まれてしまった。
- 3つの脱出ポッドで脱出を試みた。
- 脱出ポッドのうち1つは「灰の双子星」、もう1つは「脆い空洞」に着地したが、もう1つは脱出できなかった。
- 生き延びたNomaiたちは、それぞれの惑星で街を作り、宇宙の眼について考察したり、調査した。
「灰の双子星プロジェクト」について
- 「宇宙の眼」の正確な場所は分からなかった
- あるNomaiはワープすると時間を遡行できる(過去に戻れる)ことに気づいた。
- この時間遡行を利用し、限られた資源を使って繰り返し探査して宇宙の眼の正確な場所を突き止めるプロジェクトが立ち上がった
- 「巨人の大海」の軌道上に探査機を飛ばす射出機を作り、探査機のデータを22分過去に送る、というものである。
- これによって、宇宙の眼の座標を見つけるまで無限に探査を繰り返すことができる。
- しかし、22分過去にデータを送るには、膨大なエネルギーが必要だった。
- そこで、太陽の超新星爆発をエネルギー源にすることが考案された。
- 人工的に超新星爆発を起こすため、太陽ステーションが建造された。
- エネルギーは灰の双子星のコアのワープコアに貯蔵されることになり、プロジェクトの名前が「灰の双子星プロジェクト」となった。
- 灰の双子星のコアは、「木の炉辺」から採掘した鉱石で作られている。
- 脆い空洞の「ブラックホールの鍛冶場」で、その鉱石からなんか製造したんだっけ?覚えてない。
- しかし、実際には太陽ステーションは機能せず、灰の双子星プロジェクトは失敗に終わった。
「量子の月」と宇宙の眼について
- Nomaiたちは宇宙の眼に対して崇拝の意識を持ち、宇宙の眼にもっとも近い「量子の月」の「第6の場所」に赴くことを巡礼と呼んだ。
- 「量子の月」は、観測するたびに位置を変える。各惑星のそばに位置する5パターンの他、どの惑星のそばにもいない6つ目のパターンがあり、「第6の場所」と呼ばれる。
- 「宇宙の眼」は「量子の月」と同じく量子的な性質を持つ(どういうこっちゃ?)
侵略者とNomaiの絶滅について
- あるとき、Nomaiは「侵略者」という彗星を発見した。
- 侵略者内部に未知のエネルギーの反応があった。
- 侵略者の中心部に、高い圧力を内包した丸い隔壁を発見した。
- この隔壁に亀裂が入り、エネルギーを持つ物質(おそらく幽霊物質のこと)が星系中に放たれ、Nomaiは絶滅した。
主人公について
- 主人公たちの種族(4つの目を持つ知的生物)はNomaiが来た時点では知的生物になるほどの進化は遂げていなかった。
- Nomaiが絶滅したあとで進化し、宇宙へ進出する文明を持つに至った。
- たぶん、主人公の体験する22分間のループ最後の終末は、自然に発生した太陽の超新星爆発。
- その爆発のエネルギーで休止していた「灰の双子星プロジェクト」の時間遡行が発動し、宇宙の眼の探査機のデータとともに、主人公の記憶も22分前に遡行したっぽい。(なんでかは不明)
- たぶんだけど、宇宙の眼の探査機は、超新星爆発の傾向があった時点で自動的に発射されるようになっていたっぽい。知らんけど。
- 主人公たちの種族は、超新星爆発で絶滅したはず。
ストーリー感想
上のストーリーの振り返りは、他の解説サイトとか見た感じ多分8割くらい合ってると思う。
肝心の宇宙の眼とエンディングが理解できずフワフワだけど。
最初に書いた通り、SF小説でいうとホーガンの『星を継ぐもの』が似てる。
あとね、途中までは滅亡の理由について複数の可能性のある中で、これかな?とか色々考えるのが楽しかった。
自分は「巨人の大海」行くまではノーアイデアで、巨人の大海の探査機の発射装置を調べたあたりで、「もしかして、飛ばした探査機が他所の宇宙人に見つかって滅ぼされたんでね?」と思ってた。結果全然違ったけど。
侵略者の幽霊物質の爆発が過去に既に起きたことだってのはテキストだけじゃ分かりづらかったかな。。。
エンディングに関してはよくわからんかったけど、解説読んだらまあまあ納得した。
これはよく考えなきゃわからないように作られてるんだと思う。
丹念にテキスト掘って考えれば分かるようにはなってるし、理不尽ってほどでは無さそう。
以上です。